皆さんこんにちわ。メッセージの更新の時間がやってきました。先月のこの場所では今年中に発表を予定している作品「overground broadcasting」についていろいろと書きました。この場でのメッセージを「たかがスケボーじゃん!」「たかがスケボービデオじゃん!」って思った人も多く居たこととは思います。別にそういうことを言われるのは自然なことだし、私も実際にそう思っていますよ。たかだかスケボーです。たかだかスケボービデオです。それ以上でもそれ以下でもないと思っています。スケーター(学校の授業中又は仕事中に消しゴムをスケートデッキとして想像上に置き換えて授業や仕事そっちのけで技をイメージしてしまうような輩、もしくは彼女とのデート中にスケートしやすい場所はないか?と怪しいルートで表面上は楽しく散歩するふりをする輩達のこと)にとってのスケートとそうでない人達にとってのスケート又はビデオに対する価値観は大きく違うことでしょう。 多くの人が多くの視点でスケートを見ていることと思います。多くの人達が多くの異なる高さから我々のスケートビデオを観ていることでしょう。 見上げている人、見下す人、、、 無視する人、、、 けれども、、、まあそんなことはどうであれ、たかがスケートにここまで熱が上がってしまった奴らが居るんだ!?くらいな感じでそれぞれ皆さんの距離感で私達の行動、作品共々見てやっていて下さい。スケーターであろうがスケーターでなかろうが見てくれた人達が何かを感じてくれるような作品や活動を私達なりに精一杯やっていこうということに変わりはないのです。
ところで先日、都内某所にて夜11時過ぎくらいにスケートの撮影をしていました。滑っていたのは何を隠そう私自身なのですが、、、そこへ向こうから制服を着た警察官の方が2名こちらに向かってきました。「終わった!」と思い「最後の1回!」と思わずスケーターとしての大人気なさが出てしまい一般的にやってはいけない「ラストトライ」をやってしまいました。その私の行動が2名の方のうちの1名に大変な反感をかってしまったらしく大変な剣幕で怒られてしまいました。私が悪いのは重々承知。大人気ないのも重々承知。スケーターを傍から見ると反社会的な人々と思われてしまうのも重々承知。警察官として我々スケーターを一般の方の通行の妨げになるからということもあって注意しなくてはいけない使命があることも重々承知です。いつもであれば一言謝って素直に退散するのですが、ただその時の警察官の方の言葉に私は疑問を感じてしまった。なかなかの暴言の数々。少なくとも私よりはずっと年下の警察官の方は私のことをスケーターということだけでガキ扱い。始めは黙っていたのですがいい加減の挑発にも似た言動にさすがの私も反論を開始しました。確かに我々に非があることは百も承知です。公共の場である道路や公園、その他多くの場所を勝手に遊び場に変えてしまうスケーターが反社会的であるということも我々自身が一番感じています。だからこそ我々はなるべく人気のない深夜の街中またはオフィス街なんかを自分のスケートテリトリーにしています。そうしていてもやはり一般的には迷惑なことなのかもしれません、、、警察官からしたら面倒くさいガキ共って思うのかもしれません。だけど我々スケーターも人間です。みんなと同じように心があるし迷惑掛けたいと思ってスケートしているわけではない。ただたまたま好きでハマってしまったものがスケートだったということくらいのもので、、、物事に取り組む姿勢には個人差はあるもののスケーターの中にだって真っ直ぐな人間だって多くいます。そんなこととは関係なく出会った瞬間に我々スケーターを排除する目的のみで機械的な言葉のみを使う警備員、出会った瞬間に人を蔑んだ態度でしか注意を言えない警察官の方などなど、、、ここで書き始めたらきりがない程多くの侮辱的、屈辱的な対応の人々も多くいます。別にこの場を借りて「こんなにスケーターは辛いんだ!」なんて読者の同情をかいたいなんて思ってはいません。スケーターなんてそんなものだし、特にストリートスケートをする行為自体が社会的に認められなくてはいけないなんて微塵も思っていない。たぶん一生かかっても一般的には理解することなんてできないことなんだと私自身思っているから、、、 さっきも書いたように同情をかいたいなんて一切思ってない1スケーターの私でさえ20年もの間、街中でスケートしていれば色々なことがある。話を先に戻すと国内だけでなく海外でのストリートスケートはさらに過酷なものだったりもしました。 昔ある国のある場所でスケートしていたところその地元の警察に私は拘留されました。容疑は「不法侵入」。チケットを渡され罰金何百OO。取調べを受けてる間中差別的な言葉を叩かれ、終いには「お前の国はドラッグやってカミカゼアタックやらされてたんだろ?」とまで言われる始末だ。まあそれはそのある国での出来事。ここ日本ではスケートで逮捕や拘留されるようなこともない。警察官に冗談の1つでも言っても怒られたりはしない。海外から日本に帰って一番ほっとするのはそういう穏やかな雰囲気で街中でスケート出来るっていう喜びもある。たかがスケートしていたことくらいで本気でキッズを虐めるような私心を職務に乱用する警察官が1人もいないのはこの国の素晴らしいところだと思っていた。海外で拘留されていたとき、歴史実の知識に乏しい偏見差別野郎の警察官に力で押さえ込まれていたそのとき、私の中に芽生えたものは怒りと憎悪でしかなかった。世界は平和で豊かであるべきだという理想はそういった1つ1つの人とのコミュニケーション上にあると私は信じているが、他人に対し怒りや憎悪という感情を故意的に作り出そうとする人物はその地域社会において真の治安を守るということは出来ないはずだ。真に地域の治安を守るということは絶対的な力を使うということではなく、多くの人々から絶対的な信頼と尊敬を持った上でその場面場面に合う力を行使することだと私は思う。その海外の事件は私の1つの経験上の話であって、海外の警官全員がそんな人々ではないし、現に素晴らしく紳士的な対応で旅行者である私に対応してくれた人々も数え切れないほどいました。そう考えるとその海外での事件自体が大したことでは無い!良い人達も沢山いるぜ!なんて良い人に会った時には救われる、、、 でもやっぱりムカつく奴はムカつくし隙あれば一発カマして逃げちまおう!って思ってしまうのがまだまだ素直な自分なわけで、、、 でもとりあえず先日会った日本のお巡りさんとの口論の結果私の言っていることのほうが正論だとそのお巡りさん自身がその場で認めてくれ、最後には男らしく先ほどまでの暴言の数々に対して「私の目を見て」謝罪してくれました。誰にだって間違いはあるし、それが例え社会の手本となる警察官であろうとも人間である以上ミスはある。秋葉署の勇敢なお巡りさん!間違いを素直に認めてくれたあなたに対し私はやはりこの国は良い国だぜ!って心底感じましたよ! これから先、将来的に例えスケートパークなるものが沢山出来たとしても街中でスケートすることは止めないだろうし、スケーターと警察官もしくはセキュリティとのイタチゴッコは自分の息子の孫の代にも続いていくことを願います。だけどそうなった時もどうか今のようなノリでお手柔らかに頼みます。
2007.3.20
FESNディレクター 森田貴宏
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